オンボロ納豆工場を救え!、あれから1年

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室蘭市の内藤食品工業株式会社さんが製造する主力商品「おらが街」納豆を買ってきました。実はこの納豆、インターネットが無かったら、Twitterが無かったら、もう手に入ることはなかったかもしれません。

内藤食品工業さんは今までに何度も経営危機を乗り越えてきました。しかし2015年の暮れ頃にいよいよ経営が厳しくなったというTwitterへの書込みがありました。

Twitterの書込みからは、取引先銀行はコストを下げて薄利多売を要求したようです。しかし納豆一筋60年、全国納豆品評会で何度も受賞するほど品質に拘ってきた内藤食品工業さんは融資を受けることを断念し茨の道を選びました。

ここでTwitterユーザーの壮大なおせっかいが始まりました。「内藤食品を救え!」という支援の輪が広がりあっという間に全国へ拡散、内藤食品工業の通販サイトには注文が殺到し、1月20日にはAmazonや他の通販サイトも一時的に注文を休止するほどの反響となりました。

あれから1年、内藤食品工業さんは無事に経営を続けているようです。

今から10年近く前(すみません記憶が定かではありません)に、ラジオで内藤食品工業の廃業の危機を救った娘さんの話を聞きました。その頃の内藤食品工業は従業員がご主人と奥さんの2人という家族経営でした。しかし経営的に厳しかったのとご主人の高齢や体力の衰えなどで廃業することになっていました。

その頃の内藤食品工業には社会人になったばかりの娘さんが居ました。今まで家族のために一生懸命頑張ってきたお父さんの後ろ姿を見て、なんとかお父さんを支え経営危機を乗り越えたいと考え、家庭内で唯一パソコンが使えるという強みを生かしてホームページや通販サイトを開設し、販路拡大と広報活動に力を入れて廃業から一転、新たに娘さんを広報担当に迎え家族3人による新たな内藤食品工業がスタートしました。

しかしホームページや通販サイトによって、多少の売り上げは伸びたようですが、その後も何度か経営危機があったようで、その度に内藤食品工業を応援する地元企業やラジオ局の後押しなどで危機を乗り越えてきましたが、いつもギリギリで経営は安定していなかったようです。そして2015年の冬を迎えました。

Twitterに銀行融資が断られたと書込みがあったのが1月14日、そして全国規模のおせっかいが始まり製造が追いつかなくなってネットショップが一時休止になったのが1月20日、わずか1週間足らずです。インターネットとTwitterがない時代にはあり得ないことです。

さらに、細々とでもホームページとECサイトを立ち上げていたことも重要なポイントです。Twitterで拡散され、たくさんの共感が得られても支援を受けられる仕組がなければどうしようもありません。

昨年の「オンボロ納豆工場を救え!」大作戦によって内藤食品工業さんはほぼ全国区になったようで経営もそれなりに安定してきたのではないでしょうか、今後も品質の良い美味しい納豆を作って頂きたいです。

PS:約10年前に聞いたラジオの話は、もうかなりの時間が経過しているため記憶が定かではなく、多少話を盛っているかもしれませんが基本的に大く間違っていないはずです。

【補足】

内藤食品工業さんの「おらが街」納豆は、大粒で柔らかいので爪楊枝に刺してお好きなタレに漬けながらツマミとしても食べられます。もちろん普通にご飯のおかずとしても美味しいです。私はお醤油を使わず天然塩と味醂にカラシを少し加えて食べるのが好きです。

インターネットやSNSが効果を発揮した良い例ですね。