インターネットは誰もがバカになる危険性がある

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昔読んだ養老孟子「バカの壁」の中で、人は一般的に「自分の信念を肯定する証拠を意図的に探す傾向がある」と述べられていたことを思い出し、インターネットは正に「自分の信念を肯定する証拠を意図的に探す場所」としてとても都合の良いツールだと思いました。

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インターネットは確証バイアスに陥りやすい

「自分の信念と一致しそうなデータばかり探すこと」を「確証バイアス」と呼ぶそうです。裏を返すと「信念と一致しないデータの否定、受け入れ拒否」をすることでもあります。この段階ですでに「自分は正しい」と思い込んでしまっている可能性があり、正しさの検証はもちろん他の可能性を探ろうとする可能性はほぼ皆無になります。このような偏った状態こそ「バカ」の本質であり、誰でもバカになりうると養老孟子先生が述べられています。

さらにエスカレートすると信念と違う意見や反論を受け付けなかったり拒否します。「聞く耳を持たない」状態を作り出すだめ、少しでも反論や疑問が出そうになると話を遮る「言論封殺」を行います。このような視点でテレビやネットの討論番組を見ていると色々気付くことがあります。他人の話を最後まで聞くどころか、ひと言ふた言話し始めそうになっただけで間髪入れられないよう急に早口になって息継ぎすら惜しむよう一気に喋りまくります。もう相手にしっかり伝えよう聴いて貰おうという考えはないと思います。

先日、ウーマンラッシュアワー村本氏のTwitter「俺は選挙に行かなかった」炎上でも「承認バイアス」の裏返しがたくさん見られました。書込みの多くは「我らが正論」であり、それ以外の反論は無視、言う資格すらないという「言論封殺」が目について、本当に人の話を聞かない人、聞けない人が多いと感じました。そもそもインターネット検索する場合、ほとんどの人は「確証バイアス」として使うと思います。なので自分と同意見が多いと錯覚してしまいます。それだけで終わらず「反証の検証」も大切です。

インターネットは自分が望む情報をたくさん見つけることが可能です。しかしたくさん見つけられたことで自分の考えは多数派であり正しいという結論にはなりません。インターネットを使う場合は常日頃から自分を客観的に見つめ直すクセを付けておく必要があると思います。

インターネットは誰もが「バカな状態」に陥いる可能性があります。