「再チャレンジ」どころか最初のチャレンジすらしなくなっている

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タイトルのとおり、最近の日本国民はすっかり安全志向になってしまったようで、一度のチャレンジすらしなくなっているとツッコミ入れようと思っていたら、第3次安倍内閣(第3次改造)、つまり何も仕事しなかった「仕事人内閣」から再チャレンジ担当大臣ポストが無くなっていました。

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挑戦する若者を増やすには雇用対策よりも社会保障の充実が必要

若者が新しいことにどんどんチャレンジするような世の中になれば日本も元気になると思うのですが、残念ながら今の若者世代は超がつくほどの安定・安全志向、そこそこ安定した生活ができれば出世は望まない世の中になりつつあります。「再チャレンジ支援」は第1次安倍政権(2006年)から掲げていた看板政策のひとつだったにも関わらず、再チャレンジどころかまったくチャレンジしない人ばかりになってしまいました。これからの日本社会を支えてゆくことになる若者世代がチャレンジしないようでは明るい未来など望めないと思います。

先日、地上波テレビの視聴率で再放送番組が安定して視聴率を稼いでいるというニュースがありました。地上波放送は広告収入の減少によって思うような番組作りができなくなり、結果的に視聴率の低迷やテレビ離れにも繋がっています。その一方で再放送が一定の人気と視聴率を稼いでいることは今の世の中の安全志向にも通じているように思います。

面白いのかどうかわからない未知の番組よりも既知の番組を選択する、ローリスク・ローリターン、勝つよりも負けないこと、攻撃より守り、不幸でなければ幸せでなくても良い、WIN5よりも複勝、役満よりもタンヤオ、安全・安定志向で思いつくことを並べてゆくと寂しくなります。

若者世代が安全・安定志向になっている原因は失業対策と最低賃金の引き上げが影響していると私は思っています。けして悪い政策ではないのですが、今の若者世代は失われた20年のデフレ経済の中で生まれ育っていますので、さほど困らない程度の生活レベルが当たり前です。就職氷河期だったひとつ前の世代に比べたら良いことばかりで、今の若者世代のニーズに合ってしまっていると思います。

求人数を増やして最低賃金の引き上げによる失業対策は即効性はあると思いますが長期的にはむしろ逆効果で問題の先送りになっていると思います。再チャレンジ可能な社会を目指すのであれば、万が一のときの保険となる社会保障を充実させるべきです。本当のセーフティーネットが無いから失敗を恐れて最初の挑戦すらしないのは当然のことだと思います。

世の中が大人しい若者ばかりになってしまうのも何となく不安を感じます