似たような建物が並ぶ住宅街は認知症の人には厳しいと思う

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認知症の方の徘徊や行方不明が時々ニュースになります。認知症は今になって問題になったのではなく、昔から認知症の高齢者は普通に存在していました。今と同じように徘徊していた人も居たでしょうけど、ニュースになるほど多くなかったと思います。

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認知症そのものが問題なのではなく、認知症の人が生き辛いことに問題がある

私の母方の実家は地方の田舎町で住民の半分以上が農家、私が子供の頃にはすでに過疎化が始まり若者は都会に出て住民の多くは高齢者でした。今でいう認知症と思われるような人も普通に町の中をウロウロしていましたが、行方不明になったという話は聞きませんでした。おそらく生まれ育った土地であり長年暮らして慣れ親しんだ街並みが認知症になっても記憶に残っていて迷ったり戸惑わずに済むからではないかと思います。住宅も一軒一軒が独自の作りや形になっていたので間違わず認知しやすいこともあったと思います。

私が住む東区の東雁来地区は大規模な宅地開発が行われここ数年で一気に新築住宅が増えました。大手住宅メーカー数社がある程度まとまった区画に似たような建売住宅を建ており、一見すると似たような建物が整然と並んでいて如何にも美しく住みやすそうな街並みに見えます。でも私の母方の田舎町に比べると、似たような建物ばかり並ぶ住宅街は認知症の方にとって見分けにくく迷ったり戸惑う原因になるんじゃないかと思います。

もうひとつ新興住宅街が高齢者に優しくないと思うことに、住宅街の中に商店が無いということです。実は私の母方の実家は兼業で町に一軒だけの小さな商店も営んでいました。今でいうコンビニのような存在で町の情報が自然に集まるコミュニティにもなっていました。現在の都市開発は都市としての機能が重視され住宅地と商業地が別々に開発されています。大規模住宅街と郊外の大型商業施設は、マイカー依存型の生活ができているうちは良いでしょうが、やがて住民が一斉に高齢化することを考えると明るい気持ちにはなれません。

認知症の人には特徴ある街並みの方が暮らしやすいと思います