BIは労働意欲が低下する?、そもそも日本の労働意欲は高いの?

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ベーシックインカムが導入されて働かずとも一定レベルのお金を手にしたら労働意欲が低下するという意見をよく目にします。気持ちわらないでもないのですが、その前に日本の労働意欲ってどのくらい高いのかという疑問を感じます。働いている人の中には様々な理由で不本意ながらその仕事で働いている人も居ると思います。例えば非正規職員や派遣社員で働く人の多くは正規職員に比べて労働意欲が低い傾向になりやすいと思います。

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労働意欲の高さと失業率の低さは比例しない、むしろ逆だと思う

「労働意欲」をネットで調べて適当な回答が見つからず、「勤労意欲」でい調べても「働きたいという気持ち」くらいしか出てきません。そこで「意欲」に絞って、我が家の広辞苑電子辞書版で調べたところ、①積極的に何かをしようと思う気持ち。②種々の動機の中から或る一つを選択してこれを目標とする能動的意思活動。となっていました。という事で労働意欲を簡単にまとめてみると「積極的にその仕事がしたいという気持ちや満足感がある」と言ったところでしょうか。

「その仕事がしたい理由」はいくつか考えられます。おそらく一番多い理由は収入だと思います。その他にはやり甲斐とか簡単、単純、地位や名声、社会貢献もあるでしょう。逆に「その仕事をしたくない理由」「辞めたい理由」低賃金、難しい、辛い、危ない、汚い、恥ずかしい等があると思います。最近では正規と非正規、派遣などの待遇格差、成果よりも年功序列会社内の派閥などが優先されたりする不公平感の他、人間関係などの影響もあったりして、今の自分仕事に満足している人って案外少ないと思います。

ベーシックインカムを導入すると労働意欲が低下するという意見は多いのですが、労働意欲がどのレベルからどのレベルまで下がるのかといった根拠らしきものがありません。もしあるとするなら就業率(100%から失業率を除いた割合)=労働意欲に近い考えのように思います。しかし高いモチベーションを持って働いている人ばかりではないと思います。個人の感覚的実感なのですが、今の仕事を労働意欲を持って働いている人はせいぜい6割くらいではないかと思います。

派遣や非正規労働でギリギリの生活を余儀なくしている人たちが、ベーシックインカムによって経済的余裕が出来ると労働の流動化が起こるような気がします。支給される金額にもよりますが、労働した分の金が多少下がってもやりがいのある仕事やもう少し楽な仕事へ転職することが考えられます。もちろん生活保護から抜け出せない人やニートの人が短時間労働でも非難されることなく社会復帰できる可能性があります。生活保護も失業保険も働いた分が減額される制度のため、一気に稼げる仕事に就かないと抜け出せません。しかしベーシックインカムは減額されないので労働意欲は低下せず逆に高まるのではないでしょうか。

低失業率の背景には、労働意欲を得られない仕事でも働かざるを得ない人が増えているからだと思います。