ベーシックインカム否定派の意見も探してみた

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普通に「ベーシックインカム」だけでネット検索すると、大手メディアやニュースサイトの記事、個人ブログなどが拾えますが、その多くは肯定的な意見であり、コメント欄も賛成意見が多くみられます。ではちゃんとした否定派、反対意見はないのかと前々から調べていたところ、ようやく筈井利人という経済ジャーナリストの記事を発見しました。

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反対派はベーシックインカムをしっかり咀嚼できていないと思う

ビジネスジャーナルで連載されている『筈井利人「一刀両断エコノミズム」』の中で、ベーシックインカムを否定する記事を見つけました。まず「筈井利人」という人はどんな人なのかネットで調べてみました。まず名前の呼び方(笑)は「はずい」と読むようです。個人サイトやブログ等は見当たらす、彼の実績やプロフィール、著書なども見当たらず、経済ジャーナリストと言う以外は何もわかりませんでした。ビジネスジャーナルの連載だけで生計を立てているとは思えないので、もう少し情報が欲しいところです。

筈井氏の記事を読んだ感想ですが、結論としてベーシックインカムをちゃんと理解していないのではないかという印象です。これはベーシックインカム反対派の人の多くに見られる事なのですが、ベーシックインカムを過去の事例や似たような政策に無理に関連付けているように思います。なので理論が短絡的になりがちで「平等な所得分配=共産主義」「巨額の税金が必要=大きな政府」となりがちです。そもそもベーシックインカムは前例がなくまったく新しいシステムです。

筈井氏は1975年から導入されているアメリカの給付付き勤労所得税控除(EITC)を例にあげ、年々保証額が上がっているためいずれ破綻する、これが現実と主張しています。EITCは一定の所得に満たない場合は所得に応じて給付金(負の所得税とも呼ばれます)が支払われるというもの、個別の所得確認と給付額の計算、不正受給防止や取り締まりなどの裁量が必要になります。裁量の必要があるという事は胡麻化すこともできますし、保障額を上げることは選挙の材料にもなります。ベーシックインカムは国民一律無条件、同一条件です。裁量コストを省いて財源を最大にする(行政コスト削減)という点でEITCとは大きく異なるシステムです。

他にもツッコミどころ満載なのですが、これも反対派に多くみられることで、現行の社会保障システムのままで大丈夫という立場なのかベーシックインカムに代わる代案が(現行の社会保障でも大丈夫という証明も含めて)ないということです。

今のところ、ベーシックインカム反対に納得できる意見は見つかっていません