高齢ホームレスを描いた漫画「傘寿まり子」第2巻/おざわゆき

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高齢者ホームレスを描いた漫画「傘寿まり子」第2巻が発売になりました。まり子さんは夫に先立たれたものの80歳でも現役のベテラン作家です。結婚して家庭を築き、子供や孫が生まれて家は若い家族で溢れています。しかし子供や孫が大きくなるにつれ居づらくなったまり子さんは、長年暮らした家を子供たちに譲るため家出を決心します。しかし健康で経済力があっても80歳の高齢者ということで受け入れてくれるアパートが見つからずネットカフェ難民になります。現代は健康で元気な高齢者ほど生きづらくなる可能性があるという相反するジレンマがこの漫画の見どころです。

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高齢者同士の同棲生活、やはり幻想で終わるのか?

第1巻は、家出したものの住居が見つからずネットカフェ難民となり、旧友の葬儀で再会した知人と同棲することになったところで終わっています。ネットカフェ難民から同棲生活へと抜け出すストーリーはあまりにも偶然すぎて不自然で物足りませんので、でもこのままハピーエンドにはならないだろう、もっと様々な壁や障害を描いて欲しいと思いました。

第2巻は高齢者の同棲生活はどうなるのかと言う部分が見どころです。ネットカフェ難民から若い頃に憧れていた知人との同棲生活が始まります。しかし同世代でもあるネットカフェのオーナーが「若者の同棲は増えるが高齢者の同棲は減る、寿命が縮むよ」と忠告されます。始めのうちは順風満帆だった同棲生活も少しづつすれ違いが生じてきます。パートナーの男性は生活力も経済力もあり、まり子さんと同様に心身とも健康そうな高齢者なのですが、やがて高齢者特有の身体的変化が表れてきます。

まり子さんは新しい小説を書くためにパートナーと取材旅行へ出かけます。そしてパートナーが運転する車で移動中に異変が起こります。車が逆走していることに気付いたときにはすでに正面には大型トラックが・・・、そこで第2巻が終わっています。いちおう第3巻の予告編からは事故に遭遇し、まり子さんは大事に至らなかったようですがパートナーは・・・

「傘寿まり子」第3巻は、2017年5月12日発売予定です。