公的機関の起業セミナーが期待できない理由

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行政機関や公共施設の掲示スペースやパンフレットコーナーには、創業起業やスキルアップなどのパンフレットがたくさん並んでいます。私個人の経験として役に立った有益だったと思うセミナーはありませんでした。その多くは書籍でも学べる程度のものばかりでした。

私は以前から「起業塾」「ビジネスセミナー」の類がどうしても気になってしまい、時間とお金がある限り積極的に参加していました。もちろん無料セミナーもたくさん顔を出しました。実は今でも新しいパンフレット見ると手に取ってしまいます。

○○商工会議所や○○中小企業支援センター等の支援機関が主催または後援しているセミナーは中身が薄かったです。起業に関する書籍を読んだことがある方なら「それくらいは知っています」というレベルの内容で、「詳しくは△△の相談窓口をご利用下さい」と、ああ人集めなのねと思いました。

どんな規模でも起業するには色んなプロセスがあります。ビジネスプラン、事業企画書、資金繰り、スケジュール作り、マーケティングや集客方法など、これを数時間から数日のセミナーで成果を出すなんでそもそも無理があります。

セミナーに集まった人たちも様々、それぞれの業種によって起業プロセスも違ってくるので一般的な内容にしかならないと思います。とくに公的機関が主催のセミナーは保守的な傾向が強いと思います。失敗者をたくさん出すわけにいかないですからね。

少し視点を変えて、起業に成功した人をインターネットで検索してみるとたくさん見つける事ができます。事業者や経営者のプロフィールを見ていると、ビジネスセミナーや起業塾などがスタートラインになった人は皆無、少なくとも、このセミナー(や講師)に出会わなければ今の自分は無かったという人は皆無に近いと思います。

セミナーを好むのは「教えてもらう」意識が強い人だと思います。独立開業、起業に成功している人は「自分で学ぶ」傾向が強いと思います。自分で学ぶ場合は場所も時間も自分しだい、自分で課題や問題点を見つけて色んなところから学びます

今まで参加した起業系セミナーで、講師の方は「○○コンサルタント」「○○〇〇士」といった肩書はお持ちなのですが、実際に起業経験のない方がほとんど、業界経験や知識もそれほど広くないのも無理はなく、こういう人から成功するとかしないとかのアドバイスは信憑性ないと思いました。

実際に成功されている創業者の方が、起業するにあたって周りから猛反対を受けたが、反対されればされるほど絶対成功すると確信したと話していました。その理由は反対した方すべてが新しく発売しようとする商品を手にした事がなかったからです。

その経営者の方は実際に「ある物」を手にした時にこれは欲しいというイメージができて、しかもまだ商品化されていないことに気付いて起業を決心しました。反対した人たちは売れるわけない、売れるなら類似商品があるはずというイメージでした。前例や類似の成功例があるかないかで判断しているわけです。

私が見てきた起業系のセミナー講師は新しいモノ作り系に必要な創造性に乏しい人が多かったです。このような人たちに相談をしたり一緒に何かやろうとしても時間とお金の無駄だとわかりました。では起業系のセミナーはまったくダメかと言うとそうでもありません。中には実績を残している人気セミナーもあります。

役に立たないセミナーの見分け方は実は簡単です。数時間から数日という時間的制約があるため、あれもこれも出来るわけありません。例えば業種を絞ったり集客のみに絞ったりとターゲットを絞っている場合は期待して良いと思います。

講師は肩書よりも経歴やプロフィールを重視します。国家資格は持っているものの社会経験は公務員のみという人が主催する起業セミナーで面白くて参考になる話など聞ける気がしません。面白くて参考になる話はたいてい成功例や失敗例なので、こればかりは経験した人に敵いません。セミナーの内容が講師の経歴や経験とマッチしてたら期待して良いと思います。

こういった経験型セミナー講師の多くは公的支援機関から離れたところで一匹狼のごとく活動しています。あまり表に出ないため出会える機会は少ないかもしれませんが、「学ぶ」姿勢で行動していればいつか巡り合えるはずです。

役に立つことは一番熟知している経験者から学ぶのが成功の近道です