パソコンを導入しても仕事が楽にならない理由(3)

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経営者の考え方は経営方針に従って仕事の仕組みにも現れ、仕事のやり方は業務システムとそのまま連動している事も珍しくありません。営者の考え方が業務システムに反映しているとも言えます。実は効率の良い業務システムが導入されているかどうかをパソコンの素人でも簡単に判断出来る方法があります。

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生産性に対する考え方はバブル崩壊の前後で大きく変わりました

おそらく私より若い世代はバブル経済を知らないと思います。バブル経済は日本の高度経済成長期最後のド派手な花火のようなものでした。物を作れば作っただけ売れるので、利益率とか費用対効果などどうでも良く、とにかく商品を増やすことが最優先となり、多額のを借金してまで製造設備に投資するというのが全国的に行われていました。しかし「質よりも量」という夢のような状況は長く続きませんでした

バブルが崩壊し、投資につぎ込んだ多額の借入金が返済不能となった企業は倒産し、倒産が新たな倒産を生む連鎖倒産も多発し、企業じたいは吸収合併などで規模を縮小して生き残りを図るも、リストラによる大量の失業者を生みました。バブル期の大混乱を「量より質」へ転換して生き延びた企業もあれば、初めて実践するコスト削減に失敗する企業も珍しくありませんでした。

多くの人はバブルの繁栄と痛みを知っていますが、中には運良くバブルの痛みを受けずに済んだ人もいると思います。これはあくまでも私の主観なのですが、未だに売上重視という考え方を持つ方がいらっしゃいます。しかもバブル期の投資ブームの反省だけを肯定し、コストを掛けず売上重視という中途半端に保守的な考えの経営者や幹部社員とも付き合ってしました。このような人たちは売上に直結しないIT投資には消極的ということで共通しているような気がします。

そんな経営者や幹部が影響力を持つ会社の業務システムは、まったく古いままということが多かったです。ここで言う「古い」とは機器が新しいという意味ではなく、仕事や業務に対する考え方のことです。これはシステム開発経験のない素人でもわりと簡単に見破ることができます。前回の記事でも書いたように、手書き手作業の古いやり方をそのままパソコンに移しただけの可能性があります。

まず納期や処理スピードは無視して、パソコンが無くなると作れない成果物がどのくらいあるかを見ます。パソコンの導入と同時に手作業ではできなかった手順に改善されている業務は基本的に手作業で再現できません。手間ひまかければなんとかなる、精神論や根性論、人海戦術でクリアできるようであれば効率化されているとは言えません。一つの目安として紙に出力したり提出することが多い裏紙が多い職場は疑わしいです。

表向きは優良企業と見えても内部を見ると、最前線の社員による無償奉仕的な労働によって支えられていたという例も珍しくありません。しかし最近では社会問題として注目が高まり、不当労働や劣悪な労働環境はブラック企業として可視化されるようになりましたが、まだまだ根は深いと思います。

(終わり)

高度経済成長期の成功例を未だに追い続けている会社は厳しいと思います