補助金に頼らない街づくり、岩手県紫波町「オガールプロジェクト」

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いちおう官民協働のプロジェクトなのですが、資金調達を国の補助金に頼らず金融機関としたところに成功の秘訣があったようです。同じお金でも補助金に頼ると失敗するという、今までの行政の考え方を覆した事業計画、こんな公共事業ならアリだと思います。

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前代未聞、行政の仕事放棄だと非難された民間任せの公共事業

岩手県紫波町は人口約3万4千人の小さな町、町の再開発を目的に駅前の土地を大金をかけて購入しましたが、翌年から税収が落ち込んだため開発計画が頓挫し日本一高額な雪捨て場として使われていました。これを決定した町長が落選し、新たに就任した町長は諦めませんでした

お金がない状況で補助金による公共事業の不採算リスクが問題視されました。補助金事業は予算を使いきるため無駄使いになりやすく結果的に採算がとれなくなる金融機関の借り入れは返済可能な計画が必要であり厳しくチェックされる分、持続性、採算性の高い現実的な計画ができあがります。

オガールプロジェクトが最初に始めたのは、計画づくりに必要なテナントを集める事です。つまりコンテンツづくりを先に行った上で計画に必要な金額を算出する手法を取りました。これが補助金頼りだと持続性、採算性に関係なく補助金MAXの施設づくりになります。補助金による公共事業がいかに現実と向き合っていないかがわかります。

現在も紫波町は一切の委託料も補助金も出していません。逆に入居テナントから家賃や固定資産税などを受け取っています。集客テナントのひとつである図書館は、当初の見込みを大きく上回る3倍の来館者を達成し、プロジェクトの中心となるオガールプラザに入居するテナントの売り上げはもちろん、多数の雇用も生み出しています。

私自身オガールプラザに足を運んだことがなく、今のところインターネットから拾った情報のみですが、いつかゆっくり足を運んでみたいと思っています。札幌から新幹線1本で盛岡まで行けるようになるのは早くて2030年頃のようですが、それまで待つのはいくらなんでも長すぎますね。

税金を使わず税収が見込める公共事業なら大歓迎です