アラスカ州の恒久基金からベーシックインカムを考える

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ベーシックインカムの情報収集をしていたら、これはもうベーシックインカムそのものではないかという情報を見つけたのですが、予想もしなかった社会問題があることがわかりました。だからと言って日本がベーシックインカムを導入しても同じようになるとは思えないのですが。

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配当金があり税負担も低いのに自殺率が高いという矛盾

アラスカ州の恒久基金(APF:Alaska Permanent Fund)とは、石油収入の余剰金を財源として積み立てられ、すべての州民に無条件で配当金が支払われています。配当は年額で1000ドル~3269ドルの幅があります。ちなみにアラスカ州は州の消費税と州の所得税がありません。それでも配当だけで生活できる金額ではなく、ある程度収入(仕事)を得ないと生活が成り立たず最低限の生活資金の支給までには至っていません

恒久基金の受給資格を失う条件のひとつとして刑事告発を受けていない事があります。これは治安にも効果が期待できると思いましたが、なんと自殺率が高く犯罪も少なくありませんでした。アラスカ州の自殺率の高について様々な研究が行われていますがまだ解明には至っていません。但し田園部の自殺率が高いこと、銃の所持率が高いことが関係していると言われています。

アラスカ州は厳しい自然環境のため物資の輸送コストがかかる田園部の物価が高いこと、自給できない農産物はとくに高いそうです。しかし収入を得るための仕事は田園部に行くほど無いことも関係していそうです。また田園部は先住民族も多く、文化や生活習慣の違いによる社会不安があるのかもしれません。

アラスカ州の自殺率の高さは物流システムが未発達で、生活に必要な物資が手に入りにくく高価であること、農作物がほとんどが自給できないこと、生活を安定させるだけの仕事がないことがあるのではと思います。つまりアラスカ州の田園部で求められているのは、お金よりも食料をはじめとした生活物資の安定供給、つまりインフラ整備が先ではないか思います。買えるものが無ければお金はタダの紙切れにすぎません。お金が生活を楽することになっていないように思います。

アラスカ州の問題は日本にはほとんど関係ないと思います。仕事もパートやアルバイト程度なら無くなる心配もないと思います。アラスカ州の問題は生活インフラが整備されていないことが原因です。ベーシックインカムは生活インフラが整備され生産性の向上によって物資が十分行き渡っており、無理に生産する必要も無くなった先進国が採用するべき処方箋だと思います。

アラスカの恒久基金はベーシックインカムの参考になりませんでした