【ビジネス護身術】自身がない人ほど断言する

シェアする

image

自身満々に言い切れる人が羨ましいと感じる時があります。その自身はいったいどこからくるのかと。私はブログ記事を書くときも自信をもって断言するのに躊躇することも珍しくありません。できるだけ信憑性を確認し、誤解が生じないよう言葉選びにも神経を使っています。

自身を持って断言する人の中には何の疑いもなく「~しかない、~以外はあり得ない」といった調子で他の手段はいっさい眼中にないという人がいます。こういう人は有名評論家や偉い学者さんが書いたノウハウ本の影響が強いのかなと思います。「偉い人の言う事=間違いない」という思い込みが自身になっていると思います。

ドラッガーやコトラーの本を何冊も読んだり読書会にも積極的に参加したり、たいへん勉強熱心なのは良いと思いますが、インプットばかりでいつアウトプットするのですかと思います。ちなみにノウハウ本は成功者が「こんなことやって成功しました」という体験談のようなもの、ありとあらゆる状況までは想定していません。著者と自身の取り巻く状況は違うのでそのまま実行しても成功しません。つまりノウハウ本は参考例にすぎません。いちおう私もドラッガーの本は2冊ほど読みましたが、それ以上読む必要性は感じていません

「偉い人の言う事=間違いない」という意識はどこからくるかと言うと「自分で考えない、何かあっても自分に責任はない」に尽きると思います。偉い人の意見や考えを咀嚼せずそのままアドバイスし、結果がでたら自分の手柄失敗はあくまでも偉い人の考え方や一般論で私の意見ではないと他人事にする意図が見えます。

学問で身に着けられることには限界があります。例えばスポーツの解説者は圧倒的に経験者が占めています。ルールや戦術などは机上でも学べますが、技術的の難易度や疲労度メンタル面や駆け引きがプレーに及ぼす影響などは実践経験でしか学べません

実践経験がないので偉い人の言葉しか引き出しがないのかもしれませんが、私はもうひとつ怪しいと思うことがあります。経験を積むことは新しいことに挑戦することでもあります。未経験のことに取り組むのですから成功ばかりではなく失敗することもあります。でも経験値が低い人は失敗を恐れて新しい事に挑戦してこなかった人かもしれません。

「成功談ばかりする人は信用できない」でも書きましたが、実務経験に乏しい人は失敗談という知的財産をもっていません。失敗は自分の実績に傷が付くということを恐れてチャレンジしてこなかったからです。実績に傷が付くことをなぜ恐れるかと言うと、セルフイメージが低いので失敗による見下され不安を常に抱えているからです。

こういう人は人のために役に立ちたいという考えは持っていないと思います。経験から学ぶことをしてこなかったので適切なアドバイスができません。料理のレシピ本を丸暗記しても美味しい料理は作れません。火加減などの感覚的なことは経験でしか身に着かないからです。偉い人の言葉を借りてアドバイスはできても、実演を要求されるとボロがでます。一生懸命教えているように見えますが、頭の中はボロを出さないよう上手く胡麻化すことに必死です。

自信がなさそうに見える人は、実は知識だけではなく経験も豊富で、様々な選択肢の中からありとあらゆる可能性を綿密に検討し、時には最悪のケースも想定するので楽観的な回答はしません。自信がなさそうに見える人は挫折や失敗の覚悟ができているとも言えます。逆に自信満々の人は出来るという思い込みが強いので失敗を想定していません失敗した場合の原因は外部にあるとして自分の非を認めず責任転嫁してしまい、失敗から学ぶ絶好のチャンスを無駄にします。

失敗から学べない人は、いつまでも経験値が上がらない「プロの素人」です